こんにちは!!!クライアントエンジニアの小林です。
今回はトゥーン・セル表現を題材にエンジン改造に触れていきます。
UnrealEngineでトゥーン表現をする場合、大体はUnlitシェーダかポストエフェクト、エンジン改造をすると思います。
なんで面倒なエンジン改造をすることが多いのかというのは、以下の表を見ると分かると思います。
Unlitシェーダ | ポストエフェクト | エンジン改造 | |
---|---|---|---|
影(Shadow)を落とせるか | × | △ (疑似的) | 〇 |
ディレクショナルライト以外を反映できるか | × | △ (疑似的) | 〇 |
特殊な演出を組み込みたい | △ | △ | 〇 |
Unlitシェーダもポストエフェクトもやろうと思えばできないことはないのですが、
エンジン改造に比べると面倒だったり制約が多くなる印象です。
そんな中でエンジン改造は極論、リソースの許す限りあらゆる表現を実装できます。
2022年の直近でいうとCEDECでのブループロトコルや、アンリアルフェスでのアイドルマスター、鬼滅などなど。
なんかもうリリースタイトルは大体改造してますね。
2022/09/17:ブルプロさんはいつリリースするんだろう。
ということでエンジン改造の推奨バージョン5.0.3がリリースされてから早数か月。
そろそろ手を付けてもいいだろうということでトゥーン表現向けのエンジン改造をやっていきます。
現状は3本構成で、シェーディングモデルの追加、マテリアルインプットの追加、Gバッファの拡張です。